信念

今回の震災では被災地を始め日本中が恐怖と困惑と、、中には絶望を感じた方々も多いと思います。

私はペルーを訪れた時からずっと恐怖を感じて、その後も色々と作曲をしてきましたが作れば作る程どんどん恐怖感で一杯になり「そっと手のひらで」以降半年以上も曲を作る勇気が出ませんでした。

そして今回思い切って五線紙の前に座り作曲しました。
タイトルは「地図のない川の流れ」です。

ご存知の方も多いと思いますが、2004年の7月に交通事故に遭いました。
音楽の世界ではほんの一握りの人にしか中々チャンスは来ません。
unoはこの歳になって2004年のファーストアルバムが奇跡的にヒットし、初めて大きなチャンスが来て、大手のテレビ局やレーベルや事務所やマスコミ関係等々が沢山集まる大きなコンサートの前日に交通事故に遭ってしまいました。
時間が経つのと共に左眼失明やピアニストの仕事を失った事や大きなチャンスがドンドン消えていってしまう事等々で毎日意識があると「死」を考えてしまうので、お酒と睡眠薬で現実逃避をしていました。
光がダメだったので毎日真っ黒いサングラスで部屋に閉じこもっていたのですが、お兄ちゃんがある時座椅子を買ってきて窓辺に置いてくれました。何ヶ月もそのままだったのですが、ある時その座椅子に座って窓を開けると、葉がサラサラと流れる音、花の香り、肌に触れる風の優しさ、そして朝になれば太陽が夜になれば月や星が、サングラスを掛けていても僅かに見えました。
自分が絶望の真っ直中にいると「時が流れている事」が残酷に感じていたのに、自然が教えてくれた「時が流れている事」は閉ざされた心を和らげてくれました。
そして「私には作曲する事が出来る」という信念が生きる希望となる大切なモノでした。

私は今回の震災の被災者の方々は自然によって大きな絶望を受けてしまいましたが、もしかしたら大自然の力でいつの日か心が救われるのではないか?と感じています。そして生きる希望を見つけ出せると思います。
被災地だけではなくこれから起きるかもしれない日本や世界の危機にも自然の力は大きいと思います。

今回「地図のない川の流れ」を書いたのは、言葉では上手く表現出来ませんが、人生に例えて作りました。突然起きる恐ろしい事で人生の道が計画通りには行かなくなる事もあるし、川の流れのように穏やかな時もあれば、突前濁流になったり、脇にそれたり、でもどんな時でも「信念」を持って前に進んで行ければと願っています。乗り越えられない試練は無いと思っています。

そして本気で「太陽」「月」大自然に感謝をもっともっと私達はしなければいけない!と思っています。

Satomi

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